AUDI
2023.08.22
AUDI S3 チェックランプ点灯とエンジンオイル漏れ修理 からの〜・・・
AUDI S3
チェックランプ点灯、エンジンオイルの漏れ修理にてご来店です。
いつも当社ご利用頂きありがとうございます
いきなり組付け後の写真ですが
今回は大変難技な工程でした
まずはバルブカバーからのオイル漏れ。
あれこれ外さないとバルブカバーが外れないので
時間がかかります
アウディはウォーターホースなどビッタリくっ付いていて
ほぼ破れます。。。
交換前提で進めます。
ゴムのパッキンは使われていなく、専用の液体パッキンです。
これが本当に硬くて苦戦しました
シリンダーヘッド側を綺麗に清掃して、カバー側も残ったパッキンを掃除します。
これも溝が細くてパッキンが硬くて大変・・・
なんとか綺麗にしました。
純正の液体パッキンを塗布します。
液体パッキンも最初から硬くて、コーキングガンが無いと
上手く塗布できません。。。
しかも「シーラントコート」という品名で5800円もします
失敗はしたくないです。。。
チェックランプ点灯の原因はPCVバルブ。
流れで交換しておきます。
分解出来ない構造ですが、後に割ってみたら中のバルブが
破れていました。。。
バルブカバー脱着の際は、高圧フューエルポンプも外すので
ガスケットとOリングも交換です。
ここのガスケットを再使用すると必ずオイル漏れします
次にエンジンフロントカバーからの漏れもありましたので
修理します。マニュアルではエンジンマウントを外せとの事ですが、
少し工具をひと工夫してカバーを外します。
カバー本体も歪んでいる場合がありますが、
今回はガスケットだけで済みそうです。
カムアジャスターのガスケットも交換です。
次にウォーターポンプからのクーラント漏れを修理します。
エンジンブロックが袋状になっている場所があって、
そこに漏れて固まったクーラントが大量に残っています。
ちなみにここは当初の作業予定には無く、分解して初めて
見つかりました。お客様のご了解を得て進めます。
綺麗に清掃しておきます。
ウォーターポンプとベルト、コネクションピースを交換
取付けます。
逆ネジなので要注意です。
エンジンオイルの漏れとクーラントの漏れ修理も済ませて、
インテークマニホールドを組付ますが、
吸気ポートはカーボンで埋まっています。
直噴エンジンのウィークポイントですね。
見過ごせない性格なのと、綺麗になれば必ず効果が出ますし
このタイミングでないと出来ないのでお客様に実際に状態を確認して頂き
しっかり養生して、、、
く る み ブ ラ ス ト 〜!
格好良く言えば「ウォールナットブラスト!」
吸気ポート内にくるみの殻を圧縮空気で打ち当てながら
汚れた殻を吸い取る優れものです。
作業は「上死点」で行いますが、必ずしも燃焼室に入らない事は
ありませんが、入っても燃えてくれます。
ブラスト終了後はこんな感じ。
見比べてもるとこんな感じです。
いいですね〜
おすすめです。
インテークマニホールドは吸気ポートほど酷く汚れては
なかったので、軽い清掃をして組み付けます。
ウォーターポンプを外す時にインジェクターを外す必要があり、
高圧フューエルポンプとインジェクター間のデリバリーパイプを
外しますが、こちらは再使用出来ないので交換。
インジェクターOリングを交換して
破れたウォーターホースの交換、
イグニッションコイルにも亀裂がありましたので
交換しておきます。
冷却ラインのエア抜きをしながらエンジンをアイドリングさせて
エンジンオイルを排出します。
随分と汚れていました。
フィルターとオイルパンのドレンプラグを交換します。
使用するエンジンオイルは「MOTUL 8100 X-clean+5W-30」。
6リッター使用です。
個人的に大好きなエンジンオイルです。
最後に長時間お預かりしていたので「GYSフラッシュ」にて
バッテリーを充電します。
7時間かけて100%回復です
診断機を繋いでDTCが入力されていない事の確認、エンジンライブデータの確認、
試運転と各部漏れの確認、再度診断機でDTCの有無を確認してご納車となりました。
今回はチェックランプ点灯とエンジンオイル漏れ修理からのクーラント漏れの発見、
吸気ポートの過度の汚れが発見出来て丁度良いタイミングだったのかもしれません。
お車の調子も見違える程に良くなりました
これからもアウディライフを楽しんで頂きたいと思います!
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