スバル

2025.09.02

BE5 B4 レガシィ ヒーターコア交換

 

BE5 レガシィのお預かりです。

ヒーターコアよりクーラントが漏れているので修理です。

ハンドルをきった旋回時などに足元からクーラントが出てきます。

奥にクーラントが溜まっています。

分解して洗浄。

フラップ部はスポンジが付いている為なかなか乾燥しないので

完全に乾燥するまで天日干しをします。

新品のヒーターコアを取り付けて組付。

エアコンユニットも外したついでに今まで一度も変えていない

エキパンも交換。

エアコンフィルターも酷く汚れていたので交換しておきます。

組み付け完了。

クーラントの補充とエア抜きを行い、

エアコンガスの充填、

放置状態が続いたのでバッテリーを充電します。

試運転をしてクーラントの漏れが無いことを確認。

エアコンもかなり良く冷えていい感じです。

これで無事にご納車となります。

2025.08.31

BL5 レガシィ ミッションオーバーホール・オイル漏れ修理 

 

2006年式 BL5 レガシィのお預かりです。

ご依頼内容はギヤが入りにくい、エンジン回転数の急激な落ち込み、

エンジンオイルの漏れ修理です。

走行テストをして症状を確認します。

シフトチェンジの際、確かに引っ掛かりがありスムーズに入りません。

回転数の落ち込みもあってストール寸前まで落ちます。

シフトフォークやリンケージの問題では無さそうなので

ミッション内部、シンクロナイザーコーンとその周辺に問題が

あると思うので分解を進めていきます。

足廻りの分解。

マフラーやプロペラ等を外してミッションを下ろしていきます。

取り外したミッションASSY。

さらに分解。2分割にしてフロントデフ、メーンシャフト、ドライブピニオンを

摘出。

全てのギヤ、ベアリングを取り外して洗浄と計測をします。

メーンシャフトには金属疲労か歯欠けがあります。

ドライブピニオンはローラベアリングを抜かないと

先に進めないので外しますがSSTが手に入らないのと、

プレスにかけてもびくともしないので破壊。

いずれにせよ再使用は出来ないので問題なしです。

点検の結果、各ギヤ間のシンクロナイザーの摩耗、

スリーブやハブの摩耗などがあり、必要な箇所は全て交換します。

最適なワッシャーを使って「始動トルク」の計測。

これがかなり難儀でした。

ミッションケースは油漏れもあり汚れが酷いので洗浄と

耐熱塗料で塗装します。リビルトパーツみたいになってしまいました。

レリーズベアリング、クラッチディスク、カバーを交換して

こんな時でないと交換できないクランクリヤシールも交換。

何となく日付の記録。

SSTでクラッチセンター出しをしてミッションを載せます。

交換歴の無いレリーズシリンダーの交換。

スロットルボディの洗浄をしてエンジン回転数の落ち込みを

様子みます。

エンジンオイルの漏れはお決まりのタペットカバーですので

オイルを抜いてカバーを外します。

超音波のお風呂に入ります。

すすぎ洗い。

ガスケットを取り付けて規定トルクで締め付け。

作業中に見つけたメルセデスによくある

毛細管現象。カムポジセンサからのオイル漏れで

ハーネスをつたって上部コネクターまで進行していたので

念の為左右交換。

スーパー添加剤「SOD-1」を使ってオイル交換。

ミッションにも入ってます。

全て組み付けて最終テストと試運転を何度も繰り返して

最後にお客様と試乗して問題の無いことを確認。

結果凄く喜んで頂けました。

アイドリングの落ち込みも無くシフトフィーリングも向上。

無事にご納車となりました。

一人作業の為に大変お時間をお掛けしまして申し訳御座いませんでした( ;  ; )

2023.09.13

インプレッサWRX 「エンジン不調・エンスト・車検」

 

スバル インプレッサWRX 

CBA-GRB 2008年式 積算走行距離 162000Kmのお車です。

走行中突然エンジンストール。一旦エンジンを止めて

再度スタートするとエンジンがかかりしばらく症状は出なくなる

入庫されてから症状が全く出なく、再現が出来ずに2週間位経ちまして

このまま不具合の再現が出来ないのでは仕方ないので

一旦お引き渡しかと思った時にようやくエンジンがストールしてくれました。

スキャンツールで診断すると「P0340 カムシャフト位置センサA回路バンク1」

が入力されています。

エンジンライブデータを確認すると、カムポジション位置が

動きません。

右バンクエキゾースト側のカムポジションセンサー。

右バンクインテーク側のカムポジションセンサー。

左バンクエキゾースト側のカムポジションセンサー。

左バンクインテーク側のカムポジションセンサー。

クランクポジションセンサー。

修理書を参考に点検を進めていくと

カムシャフトポジションセンサーの単体点検を行いますが、

インテーク側のセンサーは右も左もインマニを外して

燃料パイプラインも切り離すので、

勿論バッテリーも外しますので、イグニッションオンにも出来ません。

修理書ありきですが、即交換となります。

センサー交換後は組み戻していきますが、

タービン〜エアクリーナー間のエアダクトがオイルと熱の影響で

取付け口が裂けそうになっていたので交換。

クーラーベルトは取り外す際に切断するタイプですので

ファンベルトと同時に交換。

エンジンを始動出来る状態になったので、エンジン不調の点検をして

ライブデータでのカムとクランクの動きも確認。

故障コードも消去出来ました。

車検の期日も迫っていましたので、同時に車検もという事になり、

続けて車検整備へ。

スパークプラグは問題無し。清掃して組み付けます。

エンジンオイルとオイルエレメントの交換。

ミッションオイルとデフオイルの交換。

ブレーキフルードの交換。

インタークーラーが外れていないと出来ないクラッチフルードは

エンジン組み付け段階で先に交換しておきました。

ブレーキパッドは前輪後輪共に良好。

パーキングブレーキシューも問題なく、清掃と給油の

メンテナンスを実施。

少し時間をかけて試運転をしてエンジンストールの

症状が改善された事を確認。

車検を通して無事にご納車となりました。

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