BMW
2023年08月
2023.08.29
BMW F25 トラブル修理 エンジンかからない
BMW X3 F25のご入庫です。
エンジンが始動出来ず、レッカー搬送されました。
バルブトロニックモーター、駄目っぽいです・・・
診断機をLAUNCHからAUTELに切り替えて
点検していきます。
やっぱり動いていません。
BMWのバルブトロニックはサーボモーターを使いインテーク側の
バルブリフト量を無段階可変させてエンジン回転数を制御しています。
このモーターに故障が生じると、バルブのリフト量を変えられなくなり
エンジン回転数が制御出来ず、ラフアイドルや今回の様に
エンジン始動不能に陥ります。
今回は費用の面から優良部品にて交換させて頂きます。
取り外したインジェクターの「接続解除エレメント」と「テフロンリング」は
再使用不可部品となっているので交換して組付けます。
インジェクターとイグニッションコイルが付くケースのガスケットも
勿論交換です。
SSTを使用して組付けます。
バルブカバーパッキンを交換して組付けます。
トルク締めです。
VANOSのアクチュエーターのOリングも交換。
安定化電源を繋ぎ、学習プロセスを実施します。
修理に出してもうすぐ戻ってくるISTAに変わってLAUNCHで行います。
学習中のエンジンの挙動は少し不安になりますが
無事に学習プロセスを終えると正常作動に戻ります。
タイミングよくISTAも戻ってきたので
念の為繋いで、作業完了です。
2023.08.01
MINI R56 ATF交換
BMW MINI R56 のご入庫です。
いつも当社ご利用頂きありがとうございます
今回は「故障修理」と言うよりも「メンテナンス」に
なるかもしれません。
ご入庫時の症状は「発進時にギクシャクする感じがする」
「走行フィーリングが以前と変わった気がする」
という事です。
作業前の試運転をしても確かにギクシャク感はありますが、
かなり酷いという感じではないので、ATF交換で症状は改善される
可能性があります。
初めに抜いたATF。随分黒いですね。
が、いかんせん2007年式の走行102000Km。
通常の抜いて入れる方式では到底改善される余地もないので、
オイルパンを外してATストレーナーの交換も踏まえた御見積りで
客様にご説明します。ATのメンテナンスなので必ず良くなるとはお伝え
できませんが、万が一の事も予めご説明をしておきます。
オイルパンを外すと中に付く磁石では取り切れない
程の鉄粉が・・・
ストレーナーを交換します。
バルブボディ周辺も洗浄してストレーナーを組付けます。
磁石も綺麗に洗浄してオイルパンガスケットは交換です。
フルード交換はトルコン機器の「T.MAX1100」を使います。
使用するATFはMOTUL/ATFⅥ。
オーバーフローさせて回して抜いてを3回実施。
全て元通りに組み付けて試運転をします。
結果、お預かりした時の症状は改善され、
ギクシャク感も無くなって、坂道などは力強いトルク感も
感じれるようになりました。
ご納車させて頂き、後日お電話にて確認してみると
「前よりもスムーズになって全然違います!」
と、お喜びのお声を頂きました
この度も当社ご利用頂きましてありがとうございました!
- 1 / 1