BMW X3 F25のご入庫です。
エンジンが始動出来ず、レッカー搬送されました。


バルブトロニックモーター、駄目っぽいです・・・

診断機をLAUNCHからAUTELに切り替えて
点検していきます。

やっぱり動いていません。
BMWのバルブトロニックはサーボモーターを使いインテーク側の
バルブリフト量を無段階可変させてエンジン回転数を制御しています。


このモーターに故障が生じると、バルブのリフト量を変えられなくなり
エンジン回転数が制御出来ず、ラフアイドルや今回の様に
エンジン始動不能に陥ります。


今回は費用の面から優良部品にて交換させて頂きます。


取り外したインジェクターの「接続解除エレメント」と「テフロンリング」は
再使用不可部品となっているので交換して組付けます。


インジェクターとイグニッションコイルが付くケースのガスケットも
勿論交換です。

SSTを使用して組付けます。


バルブカバーパッキンを交換して組付けます。
トルク締めです。


VANOSのアクチュエーターのOリングも交換。


安定化電源を繋ぎ、学習プロセスを実施します。
修理に出してもうすぐ戻ってくるISTAに変わってLAUNCHで行います。




学習中のエンジンの挙動は少し不安になりますが
無事に学習プロセスを終えると正常作動に戻ります。


タイミングよくISTAも戻ってきたので
念の為繋いで、作業完了です。
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コメント
作業ブログをご覧いただきありがとうございます。
ニューオートは以前からご納車時の作業報告の際、タブレットを活用して
ご説明させて頂いておりました。丁寧に分かりやすくをモットーに
心掛けております。
作業した記録はフォルダ分けしてクラウドで保存して、お客様のお車は
何年何月何日に何を作業したのかをすぐに把握できるようにしており
ます。
以前のホームページで随分と前から「作業日誌」と題してブログを
書くようになりまして、多くのお客様からのお問い合わせを頂く
ようになりました。しかしながらお客様のお声の中には、
「同じ故障の症状なのにこの前載せてたブログの修理内容と違う」
「修理内容が同じでもかかった費用が違う」
などのお声もあります。
そこでひとつご注意頂きたいのが、
故障内容は同じでも、それに至る経緯が違ったり、お車の使用状況、
経年劣化、部品の耐久性、個体差や部品価格の変動により内容や
修理費用は違ってきます。その点をご理解頂けると幸いです。
同業者様からの問い合わせも増えてきております。
私も作業にいきずまったときに昔も今も聞きまくります。
仲良くさせて頂いている同業者様にはいつも良いアドバイスを頂き
助かっておりますが、中には「ぶっきらぼう」で「冷たい」お言葉を
かけられる事もあります。。。
私もまだまだ分からない事も多く未熟者ですが、分かる範囲で最適
なアドバイスをするように心掛けております。
そういう事が増えていけば整備業界の発展にも繋がりますし、何より
ご依頼頂いているお客様の期待に応える為だと思います。
最後になりますが、これからもお客様がご参考にできるような記事や
出来事を随時更新していきますので、かいつまんでご覧頂ければ
嬉しく思います。