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BMW

2024.04.09

323i E90 エンジンオイル漏れ・パワステオイル漏れ

 

BMW 323i E90。

何か油脂類が漏れているとの事でご入庫です。

アンダーカバーにも漏れたオイルが付着。

まずはエンジンオイルの漏れ。

オイルクーラーの合わせ面から裏につたって漏れています。

バルブカバーからも漏れ、真下にあるマフラーに付着。

次にパワーステアリングフルードの漏れ。

ホースカシメ部分等多数。

ステアリング操舵時に異音がするとの事で

パワステフルードも減りエア噛みを起こしています。

まずはエンジンオイル漏れの修理を進めます。

漏れたエンジンオイルはベルト廻りやフロントカバー周辺に

酷く付着して各部の清掃もしていきます。

オイルクーラーは分割するので外して超音波洗浄。

合わせ面をオイルストーンで研磨して組み付けます。

バルブカバーパッキンを交換します。

漏れの多かった部分。

プラグホールパッキン。

劣化してちぎれてます。

バルブカバーパッキンも同じ状態です。

新しいパッキンを付ける前に洗浄しておきます。

ゴムパッキン類は再使用せず全て交換します。

バルブカバーとインテークマニホールドを繋ぐ

ブローバイチューブは外すだけでバキバキと折れるので交換。

組み付けを進める前にエンジンオイルの漏れで

汚れたフロント廻りの清掃と点検。

Vベルトで回転するアイドラプーリーが手回しすると

ゴロゴロ異音がするので、ベルトが外れている間に交換。

ラジエーターに繋がるホース類は、Oリングのみの供給が

無いのと、樹脂部分が劣化している形跡があるので

取り替えておきます。

パワステオイルの漏れを起こしているホースは

ASSY交換。部品は本国取り寄せなので時間がかかります。

パワステオイルのエア抜き。

気泡が無くなるまでしっかりエア抜きをします。

外しておいたラジエーターは取り付ける前によく洗浄して

組み付けてエア抜き。

サーモスタットの開閉状態と水温管理をしながら

エア抜きしていきます。

クーラーガスの最充填。

最後に試運転をします。

今回は漏れが広範囲に広がっていたので念の為

高速道路を使用して確認。

漏れは全て完治して、フォルトメモリーの確認。

無事にご納車となります。

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作業ブログをご覧いただきありがとうございます。

ニューオートは以前からご納車時の作業報告の際、タブレットを活用して

ご説明させて頂いておりました。丁寧に分かりやすくをモットーに

心掛けております。

作業した記録はフォルダ分けしてクラウドで保存して、お客様のお車は

何年何月何日に何を作業したのかをすぐに把握できるようにしており

ます。

以前のホームページで随分と前から「作業日誌」と題してブログを

書くようになりまして、多くのお客様からのお問い合わせを頂く

ようになりました。しかしながらお客様のお声の中には、

「同じ故障の症状なのにこの前載せてたブログの修理内容と違う」

「修理内容が同じでもかかった費用が違う」

などのお声もあります。

そこでひとつご注意頂きたいのが、

故障内容は同じでも、それに至る経緯が違ったり、お車の使用状況、

経年劣化、部品の耐久性、個体差や部品価格の変動により内容や

修理費用は違ってきます。その点をご理解頂けると幸いです。

同業者様からの問い合わせも増えてきております。

私も作業にいきずまったときに昔も今も聞きまくります。

仲良くさせて頂いている同業者様にはいつも良いアドバイスを頂き

助かっておりますが、中には「ぶっきらぼう」で「冷たい」お言葉を

かけられる事もあります。。。

私もまだまだ分からない事も多く未熟者ですが、分かる範囲で最適

なアドバイスをするように心掛けております。

そういう事が増えていけば整備業界の発展にも繋がりますし、何より

ご依頼頂いているお客様の期待に応える為だと思います。

最後になりますが、これからもお客様がご参考にできるような記事や

出来事を随時更新していきますので、かいつまんでご覧頂ければ

嬉しく思います。 

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